| 紀伊半島の環境保と地域持続性ネットワーク | 紀伊・環境保全＆持続性研究所 連絡先：kiikankyo@zc.ztv.ne.jp |
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昨今、夜の飲食店に赤提灯ならぬ、緑提灯がさがっているのをご存じですか。まだ、はじまって間もないので、見かける機会は少ないかもしれません。
「日本の農林水産物をこよなく愛でる粋なお客様のため、カロリーベースで日本産食材の使用量が５０%を超えるお店で、緑提灯を飾っています。」というキャッチフレーズの下、静かに緑提灯が普及しています。
詳しい内容は、「緑提灯」のホームページをご参照下さい。
このアイデアは、食料の自給率の向上に一役買おうということで、始められたようです。
今や、日本の食料の自給率はカロリーベースで向上するどころか40％を切る事態になる一方、国民は外国産野菜などの農薬汚染におびえ、はたまた、国際的な食料価格の高騰による物価上昇を心配するこの頃です。
先進国で食料自給率が最も低い日本では、これまで、ただ安いものを求める方向で世の中が動いてきました。しかし、オーストラリアの大干ばつなど、地球温暖化による影響と思われる異常気象が発生し食料生産が不安定化し、また、食料のバイオエタノールへの流用、途上国の経済発展による食料需要の増加、国際的な投機マネーの穀物市場への流入などにより、食料の国際価格が高騰してきています。この傾向は今後も続く可能性があります。
外国産食料に依存した食生活の危うさに国民が気付き始めている今、食料自給率の向上を願う気持ちのこもった緑提灯が、どこの街角の飲食店にも下がるようになり、お客さんがこれを見て喜んで入っていく光景を見たいものだと思います。緑提灯に興味をお持ちのお店の方、その他関心のある方は、上記のURL（ホームページアドレス）をご覧下さい。